コンテンツSEOでコンバージョンを獲得する方法

SEOを駆使してコンテンツを運用し、検索流入やコンバージョン獲得する施策はコンテンツSEOと呼ばれています。

コンテンツSEOで、検索流入を稼ぐのは難しくありませんが、コンバージョン獲得には工夫が必要です。

コンテンツSEOでコンバージョンを獲得するには、

  • キーワード選定
  • ナーチャリング

が非常に重要です。

数あるキーワードの内、コンバージョンするキーワードは、多くありません。そのため、コンバージョンが狙えるキーワードの選定が非常に重要です。

また、すぐにコンバージョンしづらいキーワードで検索してきた多くの潜在顧客も、ナーチャリングすることで、コンバージョンを狙うことができます。

そこで、今回は、コンテンツSEOの方法を、キーワード選定とナーチャリングを詳しめに説明したいと思います。

コンテンツSEOの長所と短所

まずコンテンツSEOの長所と短所を確認しましょう。

コンテンツSEOの長所は、継続的にコンテンツを追加/更新することで、継続的に流入数が得られることです。

一方、短所は、検索流入が増えるまでに一定の時間がかかることです。Twitterのアカウントをうまく運用した場合などと比べれば、初速は遅いです。

コンテンツのリリース時にSNSでシェアを獲得し、SNSからの流入や被リンクの獲得を通じて、初速を早めることで、コンテンツSEOの短所を補うことができます。

コンテンツSEOの具体的な手順

コンバージョンを重視する場合に限らず、コンテンツSEOの手順は、下記のようになります。

  1. キーワード選定
  2. コンテンツ設計
  3. コンテンツ制作/ライティング
  4. コンテンツのリリース
  5. 効果検証

コンバージョンを狙う場合は、これらに加えてナーチャリングを行うことも重要です。

コンバージョンを重視してコンテンツSEOを行う場合、キーワード選定とナーチャリングに工夫が必要になります。

以下で、順を追って説明します。

コンテンツSEOのキーワード選定

コンテンツSEOでコンバージョンを重視する場合、キーワード選定が重要になります。

SEOでの一般的なキーワード選定の方法は、SEOの勝率を高めるキーワード選定の方法に詳しく説明していますが、キーワード選定は、ざっくりまとめると下記の順で行います。

  1. キーワードの洗い出し
  2. キーワードの分類
  3. キーワードの絞り込み

コンテンツSEOでコンバージョンしやすいキーワードの見つけ方

コンテンツSEOでコンバージョンを狙う場合、コンバージョンしやすいキーワードを探します。

以下の3つは、コンバージョンしやすいキーワードを見つけるのに便利な情報源です。

  • SEOやリスティング広告でコンバージョン実績のあるキーワード
  • コンバージョン実績のある参照元ページ
  • キラーページ

コンバージョン実績のあるキーワード

コンバージョン実績のあるキーワードは、当然、コンバージョンしやすいキーワードです。

SEOやリスティング広告でコンバージョン実績があるキーワードは、対象ページのコンテンツを強化し順位を上げれば、コンバージョンを増やせます。

SEO流入でコンバージョン実績のあるキーワードの調べ方

Google AnalyticsとSearch Consoleを使って、コンバージョン実績のあるキーワードを調べる方法を紹介します。

SEO流入でのコンバージョンキーワードは、検索エンジンがセキュア対応したことで、分かりづらくなりました。多くのキーワードがGoogle Analytics上でnot providedと表示されているでしょう。

そこで、コンバージョンの多いランディングページから、コンバージョン実績のあるキーワードを推測します。

まず、Google Analyticsで、コンバージョン上位のランディングページのURL一覧を抽出します。

ランディングページ一蘭

次に、コンバージョンの多いページに、どのキーワードで流入/表示しているかをSearch Consoleを使って調べます。

Search Consoleキーワード一蘭

キーワードの内、表示回数が多いにもかかわらず、順位が低い、クリックが少ないキーワードはコンバージョン増加が見込めるキーワードです。

コンバージョン実績のある参照元ページ

コンバージョン実績のある参照元ページも、コンバージョンキーワードを推測するための貴重な情報源です。コンバージョン実績のある参照元ページに関係するキーワードを抽出しましょう。

ある参照元ページから流入したユーザーが、コンバージョンをしているのであれば、その参照元ページと似た内容のページを作成して、検索流入が得られれば、コンバージョンは見込めます。

ページ内容に関係するキーワードは、titleやh1、h2などから抽出するか、しっかりコンテンツを読み込んで抽出します。

コンバージョン実績のある参照元ページは、Google Analyticsの参照元サイトで調べることができます。

参照元ページ別のコンバージョン数

また、GoogleAdWordsのディスプレイネットワークに出稿している場合は、コンバージョンの多い、広告の表示媒体ページも、優良な参照元ページとして使えます。

AdWordsの場合、プレースメント>広告が表示された場所>詳細表示で参照元ページ別のコンバージョンを確認できます。

AdWordsの広告掲載ページ

キラーページ(コンバージョンユーザーがよく閲覧するページ)

コンバージョンするユーザーが、サイト内で、よく閲覧するページ(キラーページ)もコンバージョンキーワードを知るための手がかりになります。

まず、コンバージョンユーザーがよく閲覧するページは、GoogleAnalyticsで調べます。

GoogleAnalyticsのeコマースのトランザクションが月に1000件以上あれば、平均的なコンバージョン見込みというページ別のコンバージョン確率をGoogleが算出してくれます。

カスタムレポートで、ページ別の平均的なコンバージョンを見込みを見れるようにすれば、どのページがキラーページなのかが、簡単に分かります。

平均的なコンバージョン見込み

eコマースのトランザクションが1000件もない場合は、「コンバージョンを達成したセッション」でセグメントし、ページ別のページビューを確認しましょう。

コンバージョンユーザーが閲覧するページが特定できたら、対象キーワードをSearch Consoleで調べます。

表示/流入キーワードの内、表示回数が多いにもかかわらず、クリックが少ない/順位が低いキーワードは、コンバージョンを増やす上で重要なキーワードです。

コンテンツSEOでのコンテンツ設計

キーワードを選定したら、対象キーワードの検索意図に応えられるコンテンツを設計します。

コンテンツは、ユーザーの検索意図を解決するものでなければいけません。

ページに含める要素、ユーザーに促すアクションなどを決め、title、description、h1、h2、各パラグラフの内容を整理したシートに落とし込みます。

コンテンツ設計シート

titleとdescription、h1には狙っているキーワードが含まれるようにしてください。titleとdescriptionは検索結果にも表示されるため、順位だけでなくクリック率にも影響します。

検索結果上に表示される文字数には制限がありますので、文字数内に表示されるようにします。

デバイス 文字数
title スマホ 40文字程度
デスクトップ 30文字程度
description スマホ 50文字程度
デスクトップ 120文字程度

h2はコンテンツの骨格として重要です。h2にも、違和感がない程度にキーワードが含まれるようにしつつ、h2だけ読めば、コンテンツの内容がだいたい理解できるように設計します。

h2見出しでコンテンツ構造を表現

コンテンツ制作/ライティング

設計した内容に沿って、コンテンツを埋めます。

テキスト、リンク、画像、CTAに関してのポイントだけを下記にまとめます。

テキスト

  • 深い内容でかつ簡潔に表現。
  • 極力、独自の情報を使う。
  • 代名詞は極力使わない。
  • リストやテーブルで分かりやすく整理。

リンク

  • アンカーテキストはリンク先が分かるようにする。
  • 関連性の高いページへリンクさせる。

画像

  • altで画像の内容を説明する。
  • 画像が多い場合は、画像用のXMLサイトマップを使用する。

CTA(Call to Action)

  • コンテンツに合ったCTAを設置する。

コンテンツのリリース

コンテンツのリリース時は、SNSで拡散されやすいようにします。

シェアが多ければ、SNSからの流入が多くなるだけでなく、被リンク獲得に繋がりやすくなります。また、検索エンジンにクロールされやすくなり、インデックスが進みます。

コンテンツがSNSでシェアされやすいように、OGPを設定することと、普段からSNSアカウントをアクティブにしておきましょう。

自身のフォロワーやSNSで活発に交流するユーザーと交流したり、SNS上で困っているユーザーを支援し、SNSアカウントのエンゲージメントを高く維持しましょう。

コンテンツSEOの効果検証

コンテンツは作りっぱなしではなく、効果検証をしながら改善します。

主に、下記の4つの視点でチェックします。

  • 検索トラフィック
  • コンバージョン
  • 重複コンテンツ
  • 評判形成

検索トラフィック

検索トラフィックは、キーワードやページの順位、流入数、CTRで、分析できます。

順位の低いキーワードや、流入数の少ないページがあれば、改善対象です。順位や流入数に問題のあるキーワードは、対策ページを特定し、細かく分析します。

対象ページの検索クエリをSearch Consoleで確認し、順位が低い、あるいはCTRの低いクエリを見つけて、コンテンツやtitle、descriptionを改善します。

Search Consoleキーワード一蘭

また、GoogleAnalyticsとGoogleタグマネージャーを使って、ページのどの部分まで読まれているか、どのリンクがクリックされているかなど、より詳細なデータを使って、ユーザーがコンテンツによって問題を解決できているかを分析することもあります。

コンバージョン

コンバージョンは、各ページのコンバージョン数やコンバージョン率(CVR)で分析します。

ページによって、ゴールが最終コンバージョン(売上など)ではなく中間コンバージョン(LINE@登録など)の場合もあります。購入完了、会員登録、他ページへの遷移など、ページごとのゴールが達成できているかを確認します。

コンバージョン別にページを分析

GoogleAnalyticsで分析しやすいよう、ゴール別にコンテンツグループで分類する方法もあります。タグのカスタマイズが必要になりますが、Googleタグマネージャーを使えば、DOM要素を指定してグルーピングすることも簡単にできますので、やってみても良いでしょう。

コンバージョン数やCVRが目標以下の場合は、直帰率、ページの読了率、ページ内のクリック箇所など、より詳細なデータを見て改善します。

大事なことは、検索ユーザーの課題をコンテンツで解決することです。そのために必要なデータをGoogle Analyticsなどを使って取得しましょう。

重複コンテンツ

似たようなページ(重複コンテンツ)が複数あると、狙っているキーワードで狙っているページがランクインせず、順位やコンバージョンが伸び悩むことがあります。

意図しないページがランクインしているために、順位やコンバージョンが悪い場合は、重複ページ間を見比べて、titleやh1、h2や内容の違いを明確にします。

Search Consoleで、各ページにランクインしているキーワードから、検索エンジンがどのように各ページを判断しているか推測することができます。

評判形成

コンテンツに集まるソーシャルシグナルや被リンクを計測し、評判形成ができたかを検証します。

ソーシャルシグナルや被リンクが集まると、サイト全体の評価が高まり、SEOのパフォーマンスも底上げされます。

流入数やコンバージョンへの直接貢献がなくても、ソーシャルシグナルや被リンクを獲得して、サイト全体の評判形成に貢献したコンテンツは、一定の評価をするべきです。

被リンクはAhrefsなどの有料ツールもありますが、簡単に見るだけであればSearch Consoleで十分です。

コンテンツ別被リンク

Facebookとはてなブックマークは、URL別にソーシャルシグナル数をAPI経由で取得することができます。Twitterだけは、URL別のリツイート数がAPI経由で取得できなくなりました。

コンテンツSEOとナーチャリングの連携

最終コンバージョンではなく、中間コンバージョンをゴールとするコンテンツでは、ナーチャリングの活用が重要です。

記事コンテンツでSEOを行う場合、多くのコンテンツは、中間コンバージョンがゴールのケースが多いでしょう。

ナーチャリングとは、獲得したリード顧客に対して、情報提供やコミュニケーションを行い、検討度合いを高める施策です。

「モノを買いたい」ではなく「情報を知りたい」といったモチベーションで訪問したユーザー向けコンテンツでは、まず、LINE@、SNS、メルマガなどに登録してもらい、ナーチャリングし、最終コンバージョンに誘導する方法が有効です。

ナーチャリングでは、対象ユーザーに合わせて、コミュニケーションを取ることが効果的です。

当然ですが、無差別にメッセージを送ったときと、閲覧したコンテンツやCTAに関連したメッセージを送った時とでは、メッセージの開封率やCVRが何倍も異なります。

hubspotやMailchimpなどのMAツールやCRMツールでは、どのコンテンツ/CTA経由でリード化したかによって、メールを出し分けられます。導入しているツールを有効活用しましょう。

hubspotとmailchimp

hubspotはwebhookを利用して、LINEとも連携できるようです。LINEの開封率はメールよりも高いので嬉しい機能です。
LINEとハブスポットの連携の仕方

コンテンツSEOの業務への落とし込み

コンテンツSEOの手順を説明してきましたが、ノウハウは、日々の業務に落とし込むことで大きな成果を発揮します。

コンテンツSEOを業務に取り込むためのコツは、下記3点の整備です。

  • コンテンツガイドライン
  • 便利ツール
  • 管理シート

コンテンツガイドライン

title、description、h1、h2、画像、リンクなど、コンテンツの重要な点についてのルールを決めガイドライン化しましょう。

ガイドラインがあれば、各メンバーが、迷った時に、基本的なことであれば、自己解決できるようになります。

管理シート

各ページで行っている施策とリリース日や検証項目などをまとめた管理シートを用意しましょう。

コンテンツSEOが軌道に乗ると、並行していくつもの検証が走ります。また、通常は、コンテンツSEO以外にも、ウェブサイトで色々なテストを行っているでしょう。

テストが多くなると、どの施策の効果検証をいつすれば良いのか、あるいは、どの施策の効果があったのかが分からなくなりがちです。

カオスにならないように、管理シートで着実に検証ができるようにしましょう。

便利ツール

コンテンツSEOで分析を行う時に使える便利ツールを作っても良いでしょう。

コンテンツSEOの分析では、ページからテキスト情報を収集したり、GoogleAnalyticsやSearch ConsoleなどのツールのデータをURLをキーに結合して分析したりすることがあります。

頻繁に行う作業は、誰でも簡単にできるように、ツールを作って効率化するのも良いでしょう。SQLの勉強会を社内で行って、メンバーの分析力を高めることも強力です。

コンバージョンを獲得するためのコンテンツSEOの手順まとめ

コンテンツSEOでコンバージョンを獲得する方法について紹介しました。

詳細な手順は、記事を読んで頂くとして、要点は下記になります。

  • コンバージョンを獲得する上で、キーワード選定とナーチャリングが重要。
  • コンテンツを作りっぱなしではなく、効果検証をしながら改善する。
  • コンテンツSEOのノウハウは日々の業務に落とし込むことで効果を発揮する。

流入数を稼ぐだけではなく、コンバージョンを獲得するコンテンツSEOを、実行する際に、この記事を活用してください。

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